東京イクメン日記

第一子誕生のタイミングで半年間の育休を取って



平気で保育園に落ちる日本の行政は嫌いになっても、旦那のことは嫌いにならないでください。

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保育園が燃えています。


皆さん恐らくご存知のように、こちらのエントリーがすさまじい勢いで反響を呼んでいます。
anond.hatelabo.jp

我が家も保活戦線まっただ中の一年だったので、他人事ではありません。さらに、この日本死ね論議に対して著名人からも反応があり、これがますますネット上での論議を呼んでいます。例えば都議会議員のおときた駿さんや、フローレンスの駒崎さんが代表的なところ。

otokitashun.com

www.komazaki.net

確かに認可保育園への入園難易度はエクストリーム

確かに一億総活躍とか言いながら、東京都という最も活躍する人の人数が多いであろう地域において、自分のキャリアを天秤にかけることなく安心して子供を産める体制になっていないというのは由々しき事態です。これに対して、おときたさんや駒崎さんが仰るように「保育園増設(だけ)では問題は根本解決しない」というのももっともで、こういう意見がもっと世論の後押しを受けて政治を動かすようにならないと、問題はいつまでたっても解決しないでしょう。

ちなみに、待機児童問題が遅々として進まないのは、議員にとって票にならないから、という意見も。
世代間格差是正に「子ども投票権」を! - 本山勝寛: 学びのすすめ

子供にも1票の権利を持たせ、これを親が半分ずつ代理公使するという仕組みが提案されたりもしている。父、母、子2人の世帯であれば、父親と母親が1票ずつ代理、子供が1人の世帯であれば、0.5票ずつ代理投票するという仕組み。(実施にはいろいろ課題があるが、少なくとも今よりは希望がある。)

これ本当いいなと思う。




我が家が認可保育園に内定するまでにしたこと

さて、日本死ねと言ってもすぐにこの待機児童問題が解決しないとなると、保育園難民になる可能性のあるご家庭にとってはその可能性を少しでも減らすことができるような自衛策が必要。何が効果があったのかは検証できませんが、少なくともこれから保育園探しをするご家庭の参考になればと思って、我が家の保活を振り返ります。主に東京23区に在住の方向けの内容になるかと思います。

「出産」「保育園に預けること」をどの程度優先するのかを話し合う

そもそも保活は妊娠前から始めるべきで、これから両親となる2人が出産・子育てについてどう考えているのかをしっかり話し合っておくことが大事だからです。いざ妊娠!!となると大抵のご家庭では(特に初産の場合)「やった!妊娠!」とテンション上がってしまい、冷静に考えてお互いの意見をきちんとすり合わせることが難しくなります。悪阻が始まるとさらに困難を極めます。何もなくとも旦那への八つ当たりが始まったりしますからね(笑)

東京23区では保育園に入ることがとても難しいということをしっかりと理解したうえで、両親二人のキャリアとどうバランスを取っていきますか?我が家で相談した内容は以下のような内容です。(全てを妊娠前に話したわけではないですが、、)

・妻は仕事の復帰はしたいか
・絶対復帰したいのか、できれば復帰したいのか
・いつから復帰したいか
・0歳での保育園入園狙いでよいか
・入園時期を0歳にするためにバースコントロールするか
(バースコントロールによって妊娠の確率も下がっていくとしても、するか)
・保育園にはいつから預けたいか
・認可に受からなかったら認可外でもよいか
・保育園の優先順位はどうつけるか
・保育園のために引っ越すことも考えるか
(東京都以外の選択肢も含めて)
・徒歩30分以上かかる距離の保育園しか受からなかったらどうするか
・送り迎えは基本的にどういう分担にするか
(お互いの勤務状態を考慮して)
・最悪、籍を抜くということもありえるか
などなど

こんな細かい話を、つわりで気持ち悪い状態の奥さんとするのはかなりのヒアリングスキルが必要になります。悪いことは言わないので、妊娠前にちゃんとすり合わせておきましょう。


我が家は妻が「仕事には絶対に復帰したい」ということで、私も妻には仕事を楽しく続けてもらいたいと思っていたので、仕事復帰(=保育園への入園)を最優先事項としました。逆に言うと、どんなに遠い距離であっても保育園に入れることを優先するということです。また絶対に復帰したいということで、相対的に難易度の低い0歳時での入園を狙うということになります(とはいえ大変ですが、、、)。多くの区では、1歳入園はかなり狭き門ですからね。

出産時期がめちゃくちゃ大事

ということで、0歳時で入園を目指す場合にまずは一番大事なポイントです。それは出産時によって大きく有利不利があるということ。

赤ちゃんは授かりものです。妊娠するということは本当に奇跡だと思います。妊娠するために様々な努力をされている方がいるのも知っています。しかし、子供を産んでも仕事を続けたい奥さんには是非出産時期のコントロール(つまり妊活時期のコントロール)をお勧めします。それは保育園は生まれてから何か月後から預けられるという月齢が決まっているからです。区や保育園によって異なりますが、「生後57日以降」「6ヶ月以降」「8ヶ月以降」などというのが多いと思います(北区の場合)。つまり、認可保育園にできるだけ幅広く希望を出すためには預け始める4月の時点で8ヶ月以上の月齢になっていることが大事です。よって、出産時期は5月から7月を狙うのが最も有利になります。

※あえて4月生まれを外しているのは、早産による早生まれリスクを考慮してのことです。我が家も早産で早生まれになって0歳児入園不可になるのは絶対に避けたかったため、5月以降の出産になるように調整しました。つまり9月から妊活開始。結果、6月上旬の予定日で妊娠することができました。そしてなんと、想定したリスク通りに1か月の早産で5月上旬に出産。もし4月生まれでも大丈夫か、と考えていたら3月生まれになっていた可能性もあります。

とにかく保育園の利用案内を早い時期に隅々まで読む

妊娠したらとにかく利用案内を役所に取りに行き、全て読みつくしましょう。なんなら妊娠前に読んでもいいと思います。ネットでいろいろな保育園入園に向けての情報を集めると、一般化されたりしていることもあって、どうしても細かい条件は抜けてしまいます。細かい条件にひっかかって保育園に入れないことがないよう、何度も何度も読んで理解しましょう。理解するにつれて、子供を産んで育てるってことの大変さが一部わかると思います。

どこで生む?各区の保育園入園難易度を調べる

本当に今住んでいる区で生むかを考えます。区によって保育園の入園難易度は全く異なります。待機児童数や申請者数などの過去推移をチェックして、今住んでいる区が保育園に入りやすいのかどうか、引っ越してでも保育園入園確率を上げるか、を判断しました。

我が家が以前住んでいた区は「待機児童の人数は少ないが、そもそも子供の人数が多くないため倍率としては高い」「認可外の保育園の保育料が他の区に比べてかなり高い(総額15万円以上しそう)」ということで、まず引っ越すことを決めました。結果的に北区で認可保育園に入ることができましたが、今年の北区の倍率がどうだったのかは数字が発表されたら確認しようと思います。

また、入園できるできないの分かれ目になるのが「指数」です。基本的に週5フルタイム勤務(+保育可能な親類が同居していない)は最低ラインになると思います。人によってそれ以外の指数を加えられるかどうかが勝負になると思いますので、いろいろ試行錯誤しましょう。その前提として、指数の定義や同点時の選考優先順位などについても役所に問い合わせるなどして、他の人に説明できるレベルまできちんと理解しておきましょう。

認可外保育園を予約しまくる

どこで生むかとセットになりますが、認可外保育園についての情報を集めましょう。家から近いかどうかという基準は一旦捨てて、区内の全ての認可外保育園に電話する勢いが必要です。大抵の認可外保育園は、みなさん妊娠後すぐに見学や予約をするため、夏ごろにはあっという間に100人待ちとかになります。


もう一度言います。

100人待ちですよ。

いつ空くかわからない枠に100人が予約してるんです。狂気の沙汰です。


特に場所が駅から近かったりすると当然人気なので、できるだけ早く予約するように。園によっては妊娠中でも予約可能なところもありますので、「やったー、妊娠だー!」と浮かれていないで、すぐ電話!

園によっては頭金を支払えば申し込み完了となる園もありますが、我が家では返ってこないかもしれないとしても頭金を支払って予約をしました。家から歩いて30分以上かかるの場所なので電車かバスで通う必要があり、現実的には通うのがかなり辛いことはわかっていましたが、万が一のために押さえることにしました。

とにかく予約は早く。電話で確認し「XX年度4月の予約はまだ始まってません。」と言われるくらいでちょうど良いです。すかさず「何月何日から開始ですか?」と聞いてスケジュール帳に記入しましょう。

園の見学は妊娠したらすぐに行く

出産後は想像以上に外に出るのが難しいです。旦那さんが育休を一定期間とっているならお任せすればいいですが、つわりが本格化してくると見学も厳しくなってきます。全てを回る必要はないですが、妊娠したらすぐに優先順位をつけて、見学のスケジューリングをしましょう。

指数の最低ラインを超えたい場合には有償で預けることも検討

我が家はしませんでしたが、保育サービスやシッターに有償で預けて指数を上げることも、可能性としてはあります。ただし、有償で預けることにより指数を上げるためには「月何時間以上預けている状態が数ヶ月続いていることが必要」などの条件があり、これをクリアするのは容易ではありません。

・育児休業給付金がもらえない
・月10万円以上の出費
・0歳の早い時期の子供の様子が見られなくなる
・認可外のサービスに預ける不安
・そもそも認可外の預け先を探すのがとんでもなく大変
など、いろいろなハードルがあります。

園の希望はできる限り全て書く

我が家は認可外が確保できたこともあり、認可保育園は家からの距離が優先事項の一つでした。全ての認可保育園をリストアップし、GoogleMapを使って自宅からの登園経路と所要時間を調べておきましょう。確かに園庭の有無とかも大事ですが、保育園への送り迎えはきっと大きな負担になってきます。また、残業や勤務時間の調整や、時短勤務の有無などにも関係してくるので、あまり軽視しないほうがよいような気がしています。

希望の園をいくつまで書けるかは区によって違いますが、基本的には通える可能性のある園は全て書きましょう。北区の申請用紙には10園まで枠がありましたが、我が家では別紙を作って合計22園の希望を出しました。保育園に入れなかった選択の余地がありませんが、どこかに内定すればそこでもう一度預ける預けないの選択ができます。

※北区のように、下位の優先順位の希望園を書いている/いないでその家庭の優先順位が変わることはない区の前提です。=第一希望だけ書けばその園に優先的にはいれるわけではないということ。たくさん書いても不利になることはないのであればたくさん書きましょう。

区役所に通い詰めるのはあまり意味ないかも

一部のブロガーさんが「とにかく区役所員に顔を売るのが大事!」と仰っていますが、これは我が家ではあまり効果がないのではないかと考え、実践しませんでした。

理由は、
・役所で選考プロセスを聞いたところ、窓口の所員とは別の人間が担当するということだった
・その人間とは接点が取れそうになかった
・もし自分が選考員だったら、選考に私情を挟んだりしないのでは
(それがもし誰かにばれたりした時に負うリスクを考えるとそんなことしないはず)
というところです。

まぁ本当のところはどうかというのは誰にもわかりませんので、やりたい人はやればいいと思います。



これらを旦那が全て主体的にやるべき

これがこの文章のオチです。いろいろ書いてきましたが、一番言いたかったポイントは「こういう諸々の超絶めんどくさいリサーチ・電話・手続き・見学・優先順位づけやスケジューリング・その他いろんな行動を旦那がやるべき」ということです。自分は男性なので妊娠・出産時の女性の不安定さを全て知っているわけではありませんが、少なくとも妊娠前との自分に対する接し方などの比較で「きっと大変なんだ」ということは明白です。そんな心身ともに不安定な時期に保育園を地道に調べてリストアップしたり、その全てに電話してかたっぱしから「100人待ちなんで無理です!ガチャ」て対応されたりしたらそりゃ「無理ーーーーーーー!」ってなりますよ。妊娠してない自分でも結構負担感ありました。奥さんに集中してもらうべきは、生まれてくる子供や、生まれた子供のことだけを考えてもらうことじゃないかと思います。それに、奥さんから「そんな超絶めんどくさい保活を自分だけに押し付けた旦那」と思われたらきっと一生文句言われますよ。まして保育園に入れなかったりしたら何を言われるか・・・(笑)


このエントリーを読んで、一人でも多くのパパが保活を主体的に担当してくれるようになったらこれ以上幸せなことはないです。