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東京イクメン日記

第一子誕生のタイミングで半年間の育休を取って



ヘルパンギーナになったらどのくらいの間、保育園に登園できないの?

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へルパンギーナとは?

保育園では少し前に夏風邪が流行って園児の半分くらいが登園できない、という期間が一週間くらいありました。うちの娘もそのタイミングで風邪を引いたのですが、どうやら他の子達はヘルパンギーナというウイルス性の夏風邪にかかっていたそうです。うちの子はどうやらヘルパンギーナではなかったようです。

ヘルパンギーナというのは保育園に通い始めて、初めて耳にする病名です。いったいどんな症状で、どのくらい体調が回復するまでにかかるのかな?と思ったのでいろいろ調べてみました。実際にお子さんがヘルパンギーナにかかってとても心配されているパパママのためになればとも思います。

※医療系の知識がもともとあるわけではなく、ネットで調べた情報になりますので、当園の可否についてはかかりつけのお医者さんに確認してから登園するようにしてくださいね

へルパンギーナの主な3つの症状

ヘルパンギーナでは主な症状として、「高熱」「水泡」「関節の痛み」があります。

・高熱
高熱については、2~4日の潜伏期間の後、突然39~40度の高熱が出ます。潜伏期間が2〜4日あるので、なかなか感染経路が特定しにくいのが面倒です。急な高熱が数日続いた後、だんだんと下がってきます。この間、当然ですが保育園には登園できません。また、発熱が収まったらすぐに登園できるかというと、これもできません。基本的には熱が下がって、体調や期限が良くなった状態で医師に診てもらい、OKが出るまでは自宅での療養です。

この登園できない時期が辛いんですよね。

特に共働き夫婦にとっては。

高熱に付随して、「無菌性髄膜炎」と「急性心筋炎」が発生する場合もあります。

「無菌性髄膜炎」の場合、発熱以外にも頭痛や嘔吐などの症状が出ます。ヘルパンギーナは大多数が乳幼児に発症するため、発熱と同じタイミングで機嫌が悪くなって、母乳や離乳食を口にしなくなったりします。また、眠ってしまい強い刺激を与えないと覚醒しないという「嗜眠」になったりすることもあるので注意が必要です。ここに書いたような症状がある場合には、すぐに医師による診察を受けるようにしましょう。

・水疱(喉やのどちんこの炎症や口内炎も)
熱が上がると同時に、喉に痛みを感じるようになります。この時、のどを覗いてみるとすぐに分かりますが、充血で真っ赤になっています。口の中の上側やのどちんこ(口蓋垂といいます)の周り等に直径1~2ミリの水疱ができます。ぷつぷつとした白っぽい水泡ですが、場合によっては5ミリの水泡が出来ることもあります。こんなに大きいと非常に心配になりますね。発症して少し経つと、その水泡は破れて浅い潰瘍(口の中の粘膜がはがれている状態)になり痛みを感じるようになります。

この時に、子供は痛みを訴えて泣くわけですが、まだ言葉をしゃべらないお子さんの場合、何に泣いているのかわからない場合があります。いつものように泣き止むと思っていてもなかなか泣きやまない場合、のどを確認してあげてください。水泡がやぶれて潰瘍になっているかもしれません。

また、潰瘍の状態になっていると、ものを食べる時に非常に痛みを感じるそうです。熱が上がって、体調を戻すために栄養が必要な場面で、なかなか物が食べられないというのはとてもかわいそうです。

・関節の痛み(熱性痙攣も)
ヘルパンギーナの直接的な症状というか、熱が高くなることによって起こる症状ですが、高熱で感じる倦怠感や関節の痛みもよくある症状です。インフルエンザになったときに感じる関節の痛みと同種のものです。

レアケースとして熱性麻痺を引き起こす事もありますが、大抵の場合は2~4日で熱は下がります。それでも40度近い熱がずっと続く、もしくは一度下がるがすぐにまた上がってしまう、というような状態が4〜5日以上続く場合は、病院で診察してもらいましょう。

ヘルパンギーナの原因・発症しやすい時期

ヘルパンギーナは、一年中発症するというものではなく、毎年6月後半から8月にかけて流行するらしいです。夏風邪と呼ばれる理由ですね。もう明日から9月ですし、もうヘルパンギーナの大流行も終息に向かっているんじゃないかと思います。登園できなかった子どもたちもそろそろ登園してくるという時期かもしれません。

なぜ夏に流行るのか、ということですが、ヘルパンギーナを引き起こすウイルスはエンテロウイルスというようです。このエンテロウイルス自体が、夏から秋にかけて多く発生します。エンテロウイルスは特徴としては、熱帯では通年に流行が見られ、温帯では夏と秋に流行が見られます。

ちなみにエンテロウイルスは、

  • ポリオウイルス
  • コクサッキーウイルスA群
  • コクサッキーウイルスB群
  • エコーウイルス
  • その他のエンテロウイルス

で構成されるウイルスのグループに属するウイルスの総称です。

此の中で、ヘルパンギーナの原因のウイルスはコクサッキーウイルスA群というものです。

エンテロウイルスについて調べてみると、1970-2005年に米国CDC(疾病管理予防センター)に報告されたエンテロウイルスに関する研究(※1)では、エンテロウイルスが検出された全体のうち、6月-10月が77.9%を占めていたそうです。また、その中でも8月が22.3%を占め一番多いです。

年齢については、0歳が44%と一番多く、1-4歳が15%、5-9歳が12%、10-19歳が12%、20歳以上が17%と、乳幼児が多いです。

性別については、男性が57%と若干多い結果でした。ただし、男性が女性より多いことが明らかなのは20歳未満の幼児・子供・青少年に限られます。20歳以上になると、女性の方が家庭等で乳幼児に接する機会が多くなるため、エンテロウイルスに対する接点も多くなり、男性よりも女性のほうが罹患率が高いと考えられています。

ときとして、エンテロウイルスによる髄膜炎が、地域的あるいは全国的に流行を見せることがあります。1989年から1992年の間および2003年に、アメリカ合衆国では、エコーウイルス30型による髄膜炎の流行が見られました。2001年には、アメリカ合衆国で、エコーウイルス13型およびエコーウイルス18型による髄膜炎の流行が見られました。

(※1 Centers for Disease Control and Prevention. Enterovirus Surveillance - United States, 1970-2005 . Surveillance Summaries, September 15, 2006. MMWR 2006;55(No. SS-8), p.1-20.)

さて、実際にどのようにしてヘルパンギーナに感染することが多いかというと、ヘルパンギーナにかかった人のくしゃみ、咳、つばなどに含まれるウイルスによって感染することが多いです。これは飛沫感染(ひまつかんせん)というやつです。

それから、ヘルパンギーナの症状でも書いたように、口の中にできる水疱の内容物や、便に含まれるウイルスが手などから移り、口や眼などの粘膜に入って感染する、という流れが多いようです。経口・接触感染というものです。

へルパンギーナの治療法

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ヘルパンギーナの症状をぴたっと治める薬は今のところありません。しっかりと栄養を取って安静にすることが一番大事です。自分の体の能力(体力と免疫力)で快方に向かうしかありません。

そのためにも食事をきちんと取って、栄養を摂ることがとても重要なわけですが、前述のとおりヘルパンギーナにかかる年齢は0-4歳が6割を占めるので、なかなかのどが痛い時に「回復のためにはちゃんと食べなきゃ!」といって食べさせるのはなかなか難しいものがあります。自分がひどい口内炎になっていると考えてみると非常にわかりやすいですね。

ヘルパンギーナで口の中に出来た潰瘍(水泡が敗れた状態)は、普通の口内炎のようなものです。つまり、刺激に対して非常に痛みを感じます。

口内炎がひどいときはウイダーinゼリーのような流動食が食べたくなるように、ヘルパンギーナの場合も熱かったり硬かったりするもの、刺激のあるものはなかなか食べることができません。なんとか工夫をして食べさせることが唯一の回復への近道だと思います。

それから、忘れてはいけないのが水分補給です。症状として嘔吐をすることもありますし、下痢になる場合もありますので、きちんと定期的に水を飲ませてあげることが重要です。この時もできるだけぬるま湯がいいでしょう。冷たい水はのどの潰瘍に刺激を与える可能性が高いです。

またマラソンの水分補給と同じですが、いちどにたくさん飲ませるのではなく、こまめにこまめにあげましょう。のどが痛くて飲み込むのも一苦労だと思いますので、なかなかたくさん飲ませることがそもそも難しいかもしれませんが、意識して水を飲ませるようにしましょう。脱水になると、余計に体力も低下しますし、免疫力も低下します。

へルパンギーナにかかったら保育園に登園・学校に登校はできない?

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幼稚園・学校と、保育園では省庁の管轄が違うため、それぞれの解釈に従うことになります。

幼稚園や学校を管轄する文部科学省では、ホームページで「学校において予防すべき感染症」について記載があり、ヘルパンギーナは「本人の全身症状が安定している場合は登校(登園)可能」と書かれています。つまり、ある程度家庭の判断で登校が可能ということです。

一方で保育園は厚生労働省の管轄ですが、「保育所における感染症対策ガイドライン」に従うと、ヘルパンギーナは「医師の診断を受け保護者が記入する登園届が望ましい感染症」と書かれています。つまり、登園の目安は「発熱が無く(熱が下がって1日以上経過し)、口腔内の水泡、潰瘍の影響もなく、普段の食事がとれること」となります。

これだけですとあまり幼稚園や学校と変わらないようですが、実際には保育所によって登園許可の規定が定められているケースが殆んどです。明文化されていない場合もありますが、その場合は保育園ではこういう状況なら登園できる、こんなときは登園できない、というものがあるはずですので、勝手に保育園に登園させないように、きちんとどういう状況であれば保育園に登園可能かを保育士さんと相談してくださいね。

保育園と提携している小児科があれば、そちらで相談すれば登園の可否についても教えてくれると思います。

ちなみにエンテロウイルスは症状が落ち着いてきて、熱が下がってきても、2~3週間の間は便からウイルスが検出されることが多いようです。そのため、発症しているときだけ子供を隔離してもあまり意味が無いようです。

日頃から手洗いうがいは大事ですが、経口感染を防ぐために、いつもよりもより一層きちんと手洗いやうがいをするようにしましょう。これは大人も同様です。子どもと同じタオルを使わないようにして、できるだけ感染のリスクを下げましょう。

へルパンギーナと似た3つの病気

  • 手足口病
  • 溶連菌
  • アデノウイルス感染症

はヘルパンギーナと似ている症状のため、しばしば間違えられることもあります。

手足口病は、ヘルパンギーナと同じような夏の間に流行することや、身体に水泡が出来ることや、発熱すること、と症状がいろいろと似ています。医師でも初期症状では間違える場合もあるようです。

手足口病は熱が上がっても、せいぜい37~38度ぐらいですし、ときには熱が出ないこともあります。また、発疹は口の中に水泡ができた後に、手や足や全身に広がっていくという症状です。

一方でヘルパンギーナは急に39~40度の高熱が出ます。発疹は口の中にできることがほとんどで、全身に出る手足口病とは違います。

手足口病のほうが全身の発疹のため、親としては心配になります。しかし、実はヘルパンギーナのほうが熱に伴う症状としては重いことが多いです。当然、このときは登園できません。


溶連菌もヘルパンギーナと同じくらいの高熱が出ます。38~39度の発熱と、のどの痛みや全身の倦怠感という似た症状で、その後に痒くて赤く細かい発疹だったり、舌に赤いぷつぷつが出来るイチゴ舌等の症状が見られます。溶連菌は夏だけでなく、冬にも流行します。

この菌にはペニシリン系の薬が効きます。処方された薬をきちんと飲めば、熱も下がり、次の日にはだいたい治っている事が多いです。しかし、症状が良くなったなぁ〜と勝手に薬をのむのをやめたりすると、実は治りきっていなくてぶり返した、ということにもなりかねません。小児科医によると、完全に菌がいなくなるまで、10日間は薬を飲むのがよいようです。その後、医師に診てもらって、2~3週間後に検査をしてようやく完治したかどうかがわかります。


アデノウイルスには51種類の血清型があり、呼吸器、耳鼻咽喉、泌尿器等の領域で様々な感染症を引き起こす菌です。5~7日間の潜伏期間を経て発症します。感染ルートは、ヘルパンギーナと同じで、便や飛沫や直接接触です。

代表的な物に「プール熱(咽頭結膜炎)」があります。プール熱は4~5日間は熱が上がったり下がったりします。39~40度くらいの高熱と、37~38度前後の微熱の間をいったりきたりしながら、扁桃腺が腫れてのどが痛くなります。同時に、頭痛、腹痛、下痢なども現れます。耳のまわりや首のほうのリンパ節が腫れて、結膜炎の症状等が見られる事もあります。

我々の親世代の時は、夏にプールに入ってそこで感染するということがあったため、プール熱と呼ばれていましたが、現在のプールは塩素濃度の管理が徹底している為、プールではなかなか感染しないといわれています。それでも通称プール熱と呼ばれるのは少し違和感がありますね。

ヘルパンギーナと同じように、アデノウイルスにも効く薬はありませんので、体力と免疫力を上げることが大事です。他の病気よりも感染力が強いので、熱が下がってからもすぐに保育園に登園せずに、2日間程度は様子を見ながら家で療養しましょう。体力が上がってきたら登園可能ですが、きちんとお医者さんにみてもらいOKが出てからの登園にしましょう。

まとめ

いろいろ調べてみると、結局

  • 日頃から栄養を摂ることが大事
  • 手洗いうがいはしっかりと
  • 治ったかどうかは自分で判断せず医師に相談

という当たり前のポイントが、やはり重要ということがわかりました。

登園できるかどうかは、お医者さんや保育士さんにきちんと相談してから、ですね。

来年またヘルパンギーナが流行した時に、慌てずに対処できるようにこの記事を参考にしてもらえたら嬉しいです。

それにしても、いろいろと似ている症状の病気が多くあるので、お医者さんは大変ですよね。。